杉江 隆成

陰翳の綾を用いた建築

日本美術のための小さな美術館

MD賞/JIA/レモン

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京都の詩仙堂での体験から、空間に陰翳の綾をつくる日本建築に興味を抱いた。日本建築の要素を抽出し「半透明」「細かな凹凸」「深さ」の3つのモデルを導き出し、建築設計へ応用する。陰翳の綾を用いた建築は小さく単純な構成でありながら、一歩歩くと突然暗闇の中にいるという状況が生まれたり、ふと気づくといつの間にか空間に対する印象が変化していたりと、現代の「明るい建築」にはない繊細で豊かな空間を生み出す。