地霊を体感する建築-福岡東峰村のシビックプライドを育む故郷民宿学校-/ITB18

海士町に行った際に宿泊した、おばあちゃんが営む民宿は朝ご飯を食べる場所もお風呂も住民と宿泊客が共同で、民宿には近所の人がおしゃべりに来たりするので、ホテルや旅館に泊まっているというより、おばあちゃん家に泊まっている感覚だった。

 

玄関先で近所の人とあいさつしたり、他の宿泊客と会話が生まれたり、まちのことについて教えてくれたり、住民の生活や人となりがとても感じられた。

小石原には行者杉や窯元や豊かな森林などまちの魅力がたくさんあるのに、山奥で日も短く、泊まれる場所もないのでじっくりそれらを見ることができない。春と秋にある民陶祭も1度に3日間行われるのに、遠方から来ても日帰りしなければならない。村にあるキャンプ場は気軽に宿泊できないし、住民と来訪者が交流する仕組みがない。


 

ゆっくり村を観てもらえるように、かつて小石原宿だったところの空家や空き地に民宿を提案する。

 

歴史や農業や文化などが学べる民宿が集まって、まちの学校のようになる

まちに詳しい人の民宿であれば、観光案内所のようにまちのことについて教えてくれる。農業を営む人の民宿であれば、農業体験民宿のように農業の生活を実際に知ることができる。

これらが集まることで、まちについて学べる学校のようになる。


現在地方の役所がやっているような農業体験や宿泊体験施設では、まちについてや、住民との関わりを持つことが難しいが、学校のような民宿ができることで、人やまちについて知りながら体験することができる。

管理・運営

村営住宅として貸し出し、入居者に民宿を行ってもらう。

 

休日や民陶祭や夜神楽際には宿として、平日は小石原保育園やスクールバスで東峰学園からかえってきた子供たちが遊んだり、勉強していたりする場にする。

朝ご飯以外は村にある食堂や道の駅のレストランを利用してもらうことで、行者杉や窯元の場所まで巡らせる。

サブ提案で、道の駅や皿山の窯元に休憩所兼カフェ、トイレ、焼物を宿や自宅まで配達してくれたり、まち案内の窓口をつくる。

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コメント: 2
  • #1

    admin (土曜日, 31 1月 2015 01:34)

    *知恵が浅い(>_<)
    *民宿の再評価は既にいろんな場所で行なわれている。b&bをつなぐ世界的なサイトも最近出来たし、ホームステイしあうサイトもある。
    *小石原宿を宿泊施設で埋めるのはいいが、今のままでは客は来ないから、誰も運営しない。
    *新しい人を連れて来る必要がある。
    *若い世代を引き入れて、そのまま残ってもらえるようなプログラム。
    *学校がいいのは、生徒も若いし、先生の雇用も生まれるから。
    *学校のような産業があれば、民宿に客はくる。学生が住んでもいい。

    *小石原宿に人が滞在し続ける仕組みが必要。そこと皿山地区と深仙宿とをつなぐ仕組みを建築で作る。
    *小石原宿の交差点と道の駅の交差点と皿山地区の交差点をつなぐ仕組みをデザインする。

    *それが地霊を感じる仕組みで、建築のデザインや構成にも地霊を感じさせる仕組みがあり、何重にも重ねられた構造をもたせる。
    *小石原自体がそういった入れ子の構造をもっている。

    *高松に仏生山まちづくり旅館という計画がある。
    まちを旅館にみたてていく。そんなストーリーが欲しい。
    *人のアイデアを待ってないで、自分で積み上げる。多重的な良さがなければ答えにならない。
    *視察先のアイデアで良い。但し、組み合わせること。
    *窯業の学校では苦しい。都会の子どもを連れてきて、住まわせる。そんな田舎体験プログラムは既にある。それを膨らませてもいい。海外とつないでもいい。
    *とにかく、全てのアイデアをぶち込んで、建築やランドスケープで包み込む。
    *変なカタチを作るのが建築じゃない。
    *今までをまとめるのに1週間かかる。つまり時間は全くない。

  • #2

    Admin (日曜日, 01 2月 2015 14:32)

    例えば、町ぐるみ自然学校を考える。

    小石原宿に教室や寮や食堂がある。
    道の駅周辺には体育館や図書館がある。皿山地区や深仙宿には特別教室やフィールドワークの場がある。
    それらをバスや自転車で安全につなぐ。町に若い世代が溢れ、町の交通も成立し、高齢者も動きやすくなる。

    これら全体の構成に、地霊が関係しており、更に地区計画や建築デザインにも地霊が関係する。
    何重にも地霊を感じさせる仕組みを作り、町を知り、町を生かしていく仕組みを考える。

    という感じが求めているレベル。