見立てを用いた建築
■問題意識
2つの対象の類似性を隠喩によって重ねる見立絵の構造に興味を持った。
建築における機能の隠喩、見立てを考える。
見立てのように一つの空間から二通りの機能を暗示させる建築を提案する。
■レファレンス
House A/西沢立衛
閉鎖的な浴室をあえて広く取ることで異なる機能(リビング)を重ねている
Kunsthal/OMA
ホールをエントランス部分に設けることでロビー、動線、ホールを重ねている。
21世紀美術館/SANAA
たくさんの要素を円形プランのなかに並べることで図と地の関係が場所ごとに行為を変化させている。
■敷地 新潟県柏崎市駅前一丁目5-4
7862㎡ 準工業地域 建ぺい率60% 容積率200%
■プログラム 市役所(分館)×生涯学習センター×市民活動センター
駅前商店街は衰退し人はとどまることなく通過点になっている。
また市民ホールは駅前に移転したことで公共施設が点在し本来の都市計画と矛盾している。
そこでマチのリビングルームとなる建築を駅前に提案しコンパクトシティ化を促進させる。
ひとつの空間から他の機能を暗示させることで、プログラムの読み替えや発見
が発生し人によって認識が変化する建築を設計する。
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