陰からの建築 陰の重なりを用いた現代の浴場
陰の重なりを用いた都市型住宅
もう一度整理し直しました。
→境界がぶれているとはどういうことで、どんな視覚的な緩衝が出来るのか?
陰の重なりによって出来る陰の濃淡が三次元を認識する手がかりとなり、濃く暗くなっている部分は実際の距離以上に奥行きを感じる。また輪郭線による遠近感とは異なるため、奥行きが知覚しにくい。
実際以上の距離を感じる部分は、境界の認識が薄れ実際の空間を把握しづらくする視覚的な緩衝により空間の認識の幅が広がるため、境界がブレたように感じる。
大澤さんのぼかしとの違い
ぼかしは空間と空間の間に段階的な領域をつくって空間を曖昧にしていたのに対し、陰の重なりは空間はそのままで陰の濃淡によって実際以上の空間を認識させ認識的に曖昧にしていることが違います。
今までの設計と陰から設計することの違い
→光を減らしていくのだろうか?間違っているのでは?
反射による間接的な光源を作っていく過程で光は拡散、吸収を繰り返し分岐することで減っていくと理解し、光を減らしていくという操作で陰をつくるという表現を使いました。
陰から考えるというのは反射により減衰していく光を光源として用いて陰をつくり出すことと今は考えています。
プログラムの選定
都心の住宅
陰の重なりは空間を維持しつつ実際の空間よりも空間の認識に幅を与える。
都心部における住宅は隣接する建築の影響で暗くなってしまう部分が多く窓を大きく取ろうとし光から考えて作られている。
また、延べ床面積を多くとろうと考えるほど空間は画一的になってしまう。
都心の住宅を陰から設計し生活行動に合わせ空間の認識に幅を与える。
「奥行きが知覚しにくい空間になれば・・・心理的な距離が生まれ外部を意識し開放的に感じる」
→本当か??? それはなぜか?日本家屋の闇を見て外部を意識するのか?
勝手な思い込みでは?
すみません。考えが浅はかでした。外部に意識が向くのではなく内部の空間の認識が広がるこ実際の空間とのギャプが生まれ開放的に感じると考えます。
「高齢者は、若年者に比べて暗順応の反応が遅いですが・・・暗さに目を慣れさせる設計をしようと考えています。」
→これも間違っていると僕は思う。
段差を無くしたり、ユニバーサルデザインを考慮し暗い空間でも不安を取り除こうと考えています。
質問の解答
暗い所から認識できる空間の輪郭(明るくなっている部分)から暗い部分の空間の輪郭を脳が想像し繋ぎ合わせることで、空間の輪郭の想像で得る境界と奥行きの認識で得る境界にブレが生じる。
ぼかしとの違い
境界付近を曖昧にするという意味では同じですが、ぼかしでは空間を移動し体験的認識の中で空間を曖昧に感じ、陰の重なりでは視覚からの情報によって空間を曖昧に感じていることに違いがあると考えます。
光源の違い
光からの建築は太陽光による直接的な光源を用いているのに対し、陰からの建築は反射による間接的な光源を用いている
そのため、光からの建築は直接光のあたる部分には影は残らず、陰からの建築は間接的な光が当たる部分に薄くなった陰が残る
コメントをお書きください
admin (金曜日, 06 1月 2012 14:18)
進み方があまりに遅い。一週間かかって、ややまともな解答になった。
同じ説明は不要。常にその先を考えること。
「陰の重なりによって・・・・・奥行きが知覚しにくい。」
「実際以上の距離を感じる部分は、境界の認識が薄れ実際の空間を把握しづらくする視覚的な緩衝により空間の認識の幅が広がるため、境界がブレたように感じる。」
→奥行きが認識しづらい=境界がぶれる? 何と何の境界か?
→実際にかなり暗い空間が連続している場所では、どこに境界があるのかが分からないことがある。でもそれはぶれているのとは違うし、OTKが目指しているのはどういう空間の関係性なのかを「具体的」に示す。
「ぼかしは空間と空間の間に段階的な領域をつくって空間を曖昧にしていたのに対し、陰の重なりは空間はそのままで陰の濃淡によって実際以上の空間を認識させ認識的に曖昧にしていることが違います。」
→境界付近を曖昧に認識させるという意味では同じでは?グラデーションかそうでないかの違いか?
プログラムの選定
「都心部における住宅は隣接する建築の影響で暗くなってしまう部分が多く窓を大きく取ろうとし光から考えて作られている。」
→だから、都心の住宅を陰から考えるのは矛盾があるのでは?
「陰から考えるというのは反射により減衰していく光を光源として用いて陰をつくり出すことと今は考えています。」
→「陰を重ねる」とは、陰に反射光を当てていることであるなら、光から考える建築と根本的に違うのは何か?具体的に説明。
「段差を無くしたり、ユニバーサルデザインを考慮し暗い空間でも不安を取り除こうと考えています。」
→高齢者がどの程度光を感じられなくなるのか調べたか?
ぐんぐん瞳孔が小さくなり光量が減ってくるはず。
浴場を設計することで良いと思うが、設定がおかしいと指摘している。
思い込みで作らずに、あらゆる視点から問題点をクリアーにしていく。
近視眼的すぎる。もっともっと柔軟な思考力が必要。
東海大学大学院建築学専攻吉松秀樹研究室 (金曜日, 06 1月 2012 22:21)
質問の解答を上記に追加しました。
→浴場を設計することで良いと思うが、設定がおかしいと指摘している。
高齢者という設定を変更しストーリーを組み直します。
admin (土曜日, 07 1月 2012 18:36)
本当にちょっとずつ前に進む。
「暗い所から認識できる空間の輪郭(明るくなっている部分)から暗い部分の空間の輪郭を脳が想像し繋ぎ合わせることで、空間の輪郭の想像で得る境界と奥行きの認識で得る境界にブレが生じる。」
→これは仮想境界の説明。境界にブレが生じる理由を聞いている。「空間の輪郭の想像で得る境界」と「奥行きの認識で得る境界」はどちらも視覚的な空間認識だから同じはず。
奥行きが判別しにくいのはなぜか?ただ暗いからか?それとも陰がまだらだからか?
もし、空間認識がぶれることが説明出来たとして、それは建築設計にどのようなに反映出来るのか?もしくは、どのような空間を作りたいと思っているのか?
修士設計のゴールイメージを示せ。(これがないからずっと怒られている)
「ぼかしでは空間を移動し体験的認識の中で空間を曖昧に感じ、陰の重なりでは視覚からの情報によって空間を曖昧に感じていることに違いがあると考えます。」
→8期SKTの多視点同時空間把握モデルに近いのか?
「空間を曖昧に感じさせる」ことが目標か?ならば、「ぼかし」の方が高度な目標なのでは?
質問は「ぼかし」とのメカニズムの違いを聞いている。それが説明出来なければゴールイメージはない。
「光からの建築は直接光のあたる部分には影は残らず、陰からの建築は間接的な光が当たる部分に薄くなった陰が残る」
→うーーん。間違っていないが答えになってない。もっと大きな違いがあるはず。光から考える建築と根本的に違うのは何か?なぜそれが示せないのか?
otk (土曜日, 07 1月 2012 20:03)
設定を変更しストーリーを組み直しました。
陰の重なりにより、空間を想像で得る境界と奥行きの認識で得る境界にブレが生じ、人が認識する空間は想像によって補われ、想像力を掻き立てる。
また、他人視線は暗いことによって和らぎ、自己への意識が高まりつつ、感覚が研ぎすまされることによって人の想像、感覚を拡張させる浴場となる。
日野市の人口は174,169人。現在日野市に常住する就業者と通学者は95,231人いる。その内市外へ就業・通学者は62,096人おり65.2%もの人々が市外で半日以上生活している現状である。また、日野市内でも最も利用率の高い豊田駅は市街へ通勤・通学者の利用も高いと考えられる。
↓
そのため日野市での日常の中に潜む小さな出来事には気付かない
↓
そこで、人の想像と感覚を拡張させる現代の浴場は、日常に潜む小さな出来事を気付かせ生活をより豊かにする。
otk (土曜日, 07 1月 2012 20:10)
「→これは仮想境界の説明。境界にブレが生じる理由を聞いている。「空間の輪郭の想像で得る境界」と「奥行きの認識で得る境界」はどちらも視覚的な空間認識だから同じはず。
奥行きが判別しにくいのはなぜか?ただ暗いからか?それとも陰がまだらだからか?」
→すいみません。ブログを更新しないでコメントを送ってしまいました。上記の解答ではまだ境界にブレが生じる理由を答えられていません。奥行きが判別しにくいのは、陰がまだらのようになっており、かつ陰の濃淡は一様ではないので正確な奥行きを捉えにくいと今は考えます。
admin (日曜日, 08 1月 2012 16:24)
「他人視線は暗いことによって和らぎ、自己への意識が高まりつつ、感覚が研ぎすまされることによって人の想像、感覚を拡張させる浴場となる。」
→だから、浴場を設計するのは良い。ズントーのバルスの温泉のように。
だが、それと日野市は僕には全く結びつかない。ここに書いてあるのは思い込みでしかなく、どこでも言える話である。どこでもいいなら、架空の場所でいい。
「奥行きが判別しにくいのは、陰がまだらのようになっており、かつ陰の濃淡は一様ではないので正確な奥行きを捉えにくいと今は考えます。」
→なぜ陰の濃淡が一様でないと正確な奥行きを捉えられないのか?を示す。