■タイトル
陰から考える建築設計-エッジを曖昧にさせる陰の壁を持った現代の浴場-
■微細な変化を持つ陰
日本家屋に見られる微細な変化を持つ陰に興味を持った。
微細な変化を持つ陰は「何かある、何か感じる」というような気配を感じさせる現象を引き起している。
■日本と西洋
西洋人は内と外を対立的に考え、日本人は内も外も同一と考えていた。
そのため都市のでき方の違いや建築の違いに壁が大きく関わっている。
■日本建築と西洋建築の違い(考え方、壁の認識)
壁の建築である西洋建築では、開口を開けることで光を取り入れ自然をコントロールしてきた。
しかし、日本建築は柱梁の建築であるため如何にして閉じていくかを考え自然との一体を図った。
■陰から建築をつくる_陰の壁、陰のplan
日本建築は柱、梁の建築のため完全に閉じられた建築ではない。「すき間」よって建築が構成されている。その「すき間」が微細な変化のもつ陰を作り出していると考え、「すき間」から建築をつくることで、微細な変化を持つ陰をコントロールし気配だけで領域を分けられる建築を提案する。
■積墨_繰り返し重ねる
南画には墨だけで絵に厚みを持たせ立体感を表現する技法がある。
南画の用墨に積墨法という淡墨から始め、徐々に濃度を上げて水墨を何度も重ねて濃墨を表現する技法である。
淡い墨を幾重にも重ねることで立体感を出す積墨法に習い、すき間を幾重にも繰り返し重ねることで微細な陰を作り出す。
■現代の浴場_水と人の境界、エッジを曖昧にさせる陰の壁を持った浴場
シナリオ1
すき間から作った建築は、陰の壁は存在するのに、物理的には無いことが特徴である。
なので水と建築の境界に陰の壁を用いることでエッジを取り除くことが出来ると考える。
かつてコミュニテイの核であった浴場と水の関係を陰の壁によって再度意識させられる建築を提案する。
シナリオ2
人と水の間に建築があり、人は精神的に隔たりを感じている。陰の壁によって水の気配だけを感じるとることで水との距離を近づける浴場を提案する。
陰が濃くになる場所は互いの気配しか感じない空間となり、一番暗い場所では自分の空間に浸れ、そこで、水の音や気配だけを感じ意識する。
■敷地_条件
水が隠れてる場所。水がかつてあった場所。川、湖、海が汚い、水害などによっ嫌悪されている場所。
■現在作業内容
微細な変化を持つ陰の気配の原因をが奥行き知覚と錯覚視を例に説明しようと考え資料を集めています。
実際、陰がある場合とない場合を比較するため日本家屋(旧北村家住宅)をスケッチアップで建ち上げたので検証しようと考えています。また、オルタ邸(訪れたことのある西洋の住宅)との陰の比較をしようと考えています。
水と建築については資料を集めている最中です。水のアートや水を感じさせるアートなども探しています。
コメントをお書きください
admin (水曜日, 28 9月 2011 01:14)
同じ話の繰り返し。
実験をするように何度も言ったはずだが?
admin (金曜日, 30 9月 2011 16:26)
質問に文章ではなく、分析で答えること。
*日本家屋に見られる「微細な変化を持つ陰」とは、どういうものかを示す。
*それはどのように作られているのかを分析し、モデルを作成
*西欧建築との違いが見つかるか?
*積墨法は、建築に置き換えるとどういう方法か。
*「日本建築は・・・「すき間」によって・・構成されている」とは、どういう意味か、図示し、その意味を説明する。
*上記の関係性を示す。
admin (金曜日, 30 9月 2011 16:37)
インドの井戸のデータも取る。